ライアンエアー、徹底したコストカットを実際に乗ってみて実感

8、12月22日(木)に出発して、LCC(ライアンエアー)の調査、そして以前から行ってみたかったフィレンツェのアウトレットモールを目的に、強行日程ではありましたが2泊4日で行ってきました。これから成田へ向けてNH202便で帰国するところです。

今回のメインはライアンエアーでしたが、拠点となるロンドン郊外のスタンステッド空港からイタリアのボローニャまでの区間で搭乗しました。今回はチケットをギリギリに購入したこともあり片道120ポンド(約1万5000円)かかってしまいました。

さて朝6時半発の便ということで、前日はスタンステッド空港に隣接する「ラディソンブルーホテル」に宿泊していたので、朝5時過ぎにホテルからターミナルのチェックインエリアに移動しました。朝5時過ぎでも早朝便を利用する沢山の人で空港はかなり混雑しておりました。

ライアンエアーは、最近になり、事前に搭乗券をA4の紙にプリントアウト(2週間前から便出発4時間前まで)しないと、空港で40ポンドの手数料が徴収されるルールになってから、ほとんどの人が自宅などでプリントアウトしており、ゲートではほぼ全ての人がA4サイズに印刷した搭乗券で搭乗しておりました。また、5ポンドの追加料金で優先搭乗が可能ですが、利用している人は1割弱といった感じでした。それ以上に手荷物を預ける場合、1個につき20ポンド(約2500円)が徴収されるなど、荷物があるとあまり大手航空会社と変わらない価格になってしまいます。ヨーロッパ人は乗り慣れており、短期間の旅行や出張の人は持ち込み可能な10キロ以下のキャリーバックで乗ってました。今回、そのあおりを受けてしまいました。というのも、キャリーバックは預けてあり、ボストンバックを機内に持ち込み、優先搭乗で座席の上に乗せてあったのですが、客室乗務員から後になって座席前の足下に入れて欲しいと言われました。大手航空会社はもちろん、これまで乗ったLCCでもなかった経験です。つまりヨーロッパ人の多くが持つキャリーバックが乗らないことから、ハードケースでないボストンバックは座席下に入るから、そうしなさいといった感じです。お陰でより狭くなってしまいましたが、ライアンエアーは思っていたよりは座席の前後間隔は狭くなかったです。

そして機内でも効率的だと思ったのが、シートポケットがなく、安全のしおりも、座席のテーブル上にしっかりとした説明が書いてありました。またLCCでは当たり前の機内販売メニュー、更に機内誌も出発準備が完了後に希望する人だけに配布して、着陸前に回収しているなど、掃除の手間や到着時の折り返し短縮に繋がることだと実感しました。いくつかのLCCに乗ってますが、さすがヨーロッパNO1のLCCであることをいろいろな意味で実感しました。
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投稿者: Toriumi kotaro

食品会社勤務、城西国際大学観光学部助手を経て、2013年より帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。また航空・旅行アナリストとして、航空会社のマーケティング戦略を主研究に、各航空会社への取材及びリサーチを精力的に行う。東洋経済オンライン、@DIME、日経トレンディネット などで連載、著書に「天草エアラインの奇跡」(集英社) 「エアラインの攻防」(宝島社新書) などがある

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