日本初のLCC「ピーチ」の就航までいよいよカウントダウン

いよいよ、3月1日(木)に日本初のLCC「ピーチ」が関空=新千歳・福岡線の2路線でデビューします。名実共に日本でも本格的なLCC時代が到来します。私もピーチ初便となる、3月1日(木)、関西空港7:00発新千歳空港行きのピーチ101便(航空会社コード:MM)に搭乗する予定です。

就航が近づき、空港でのチェックインカウンターについて、また機内販売での軽食・飲み物の販売などの概要が明らかになってきました。関西空港でのチェックインカウンターは、メインターミナルではなく、ターミナルから鉄道駅を挟んだ「エアロプラザ」(ホテル日航関西空港に隣接)となり、保安検査場も新しく備え、飛行機まではバスとなります。また機内販売については、関空=札幌線では、照り焼きチキンご飯、クリームペンネパスタが600円、特製ピーチデニッシュが300円などとなっています。
http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/inflight/inflightmeal.aspx

さて関西空港を拠点にする「ピーチ」が、今後成功するか否か、私自身は搭乗1週間前~前日もしくは当日の時点で購入する際にどの程度の金額で購入できるのかが鍵になると思っております。繁忙期は少し高くなってしまうのは、ヨーロッパやアメリカのLCCでもよくあることで、私自身も昨年夏にヨーロッパのイージージェットを使った際に、フランスのニースからロンドンまで250ユーロ近くかかりました。しかしながら、混雑していない時期であれば、直前であっても空港税などを含めても25ユーロ(約3000円)~50ユーロ(約6000円)前後で購入できるなど、運賃にある程度の幅があっても良いと思います。

将来的に日本でLCCが増えてくれば、これまでのように目的地を先に決めてから航空券を選ぶだけでなく、出かけたい日に安い料金が出ている目的地を選ぶといった旅のスタイルも出てくると思います。そういった意味でも日本初のLCC「ピーチ」のビジネスモデルが成功することを願っています。

ピーチについては、日経トレンディネットで12月に記事を書いております。参考までに。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20111214/1039016/

成田空港に前泊でも札幌まで片道1万円以下で行けるLCCの恩恵を実感中

明日は日帰りで札幌です。往路は、成田空港を朝7時台に出発するエアアジア・ジャパンということで、今日は成田空港近くの成田エクセルホテル東急に前泊しています。早朝の東京駅からのバスでも間に合いますが、エクスペディアのタイムセールで、1泊3600円(消費税・サービス料込み)で予約できたので、今回は久々の前泊です。(写真は今日宿泊している部屋です)

前泊したもう1つの理由は、東京駅から成田空港を片道1000円で利用できる平和交通(千葉県のバス会社)の「THEアクセス成田」が、今年1月から18:31発、19:31発、20:31発、21:31発の4本に限り、成田空港周辺ホテルへの乗り入れを開始し、一度利用してみたいと思っていたからでもあります。バスの乗車率は約半分程度ですが、利用者にとっては、片道1000円で直接、空港周辺のホテルに入れるのはありがたいことだと思います。今日は土曜日ですが、普段の日であれば仕事帰りに成田周辺に移動し、次の日の朝のLCCで旅に出かけるといったケースでの利用も多いようです。

今日は20:31発のバスに乗車しましたが、東京駅を出て、約50分で最初に停車する今日宿泊の成田エクセルホテル東急に到着しました。あっという間です。今日は東京駅からバス代が1000円、宿泊代が3600円で合計4600円。明日の千歳空港までのエアアジア・ジャパンの飛行機代が4880円ということで、バス代と宿泊代、飛行機代を合わせて9480円です。エアアジアの便もセール運賃ではなく、2週間前に購入した通常運賃です。空席が多いので安かったと推測できます。宿泊代を含めて1万円以下の金額なら前泊もありかと思います。明日は朝6時の空港への送迎バスで第2ターミナルへ移動します。

平和交通「THEアクセス成田」
http://heiwakotsu.com/na_top.htm

国内LCCの動きが活発化。第2章がいよいよスタートする中、制するのはどのLCC?

ピーチが2012年3月に就航して1年半、ジェットスター・ジャパンが2012年7月、エアアジア・ジャパンが2012年8月に就航して1年が過ぎました。私自身、3社を合わせると1年半の間に30回近く搭乗しておりますが、実際に利用してみて感じたことの中に、日常のライフスタイルによって、まずLCCに合う人、LCCに合わない人に分類され、更にLCCに合う人の中で状況に応じてLCCと大手航空会社(フルサービスキャリア)を使い分ける人、LCCを中心に利用する人に分類されると思います。

3社のこれまでの様子をリサーチする中で、日本人というのは他の国の人以上に、旅行における飛行機という乗り物は、旅を楽しむ為の1つの重要な要素であり、単なる移動手段ではないということで、これはLCCでも大手航空会社でも、機内での時間が楽しかった、またこの飛行機に乗って旅に出かけてみたいという点がリピーター客に繋がってくると思います。そして更に費用対効果が高ければ、リピータ率が高くなり、結果、関西空港を拠点とするピーチのように、高い搭乗率をキープし続けていると思います。ピーチは、9月から機内で販売される軽食のメニューをリニューアルした他、搭乗券に大阪のデパートでの割引クーポンの印字などをスタートし、更なるリピート率を高める為のアイデアを実行するなど、常に攻めの姿勢を出しております。

そのような状況の中で、成田空港を拠点とするLCCの中で、エアアジア・ジャパンは、ANA(現在はANAホールディングス)とマレーシアのエアアジアが合弁で設立しましたが、経営方針の違いなどから合弁を解消し、ANAホールディングス100%資本のLCC「バニラ・エア」として生まれ変わり12月末から運航を開始する他、中国のLCC「春秋航空」が、日本法人として「春秋航空日本」を設立し、来年5月末を目処に、成田空港を拠点に成田=広島・高松・佐賀の3路線を就航する予定です。またジェットスター・ジャパンも成田から札幌・関空・福岡・沖縄・松山・大分・鹿児島に続き、8路線目として今年12月に新たに高松線を就航する予定で、またピーチも10月27日(日)に成田=関空線を毎日2往復で就航(来年1月より毎日3往復)するなど、成田空港にLCC第2章が始まります。

そして2020年の東京オリンピックの開催が決まり、訪日外国人(インバウンド)需要が増えることになり、LCCにとっては大きなビジネスチャンスになることは間違いないと思います。私自身も今後もLCCの取材を進めていきたいと思います。

今年に入って、日経トレンディネット(インターネットでの掲載)で執筆させていただきましたLCC関連記事は以下の通りです。

タイトル:国内LCC就航から1年、「ピーチ」が成功した要因は?(2013/03/22)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130318/1048164/

タイトル:好調LCC「ピーチ」が成田に就航、東京-大阪で片道3000円台も!?(2013/06/14)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130613/1050045/

タイトル:格安航空からハローキティジェットまで! 「台北線」が激戦に(2013/07/23)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130718/1050854/

タイトル:国内LCCの新ブランド「バニラ・エア」は、“過去の失敗”を覆せるか?(2013/08/21)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130820/1051584/

タイトル:中国LCC「春秋航空」が国内線に2014年5月参入! “成田―広島・高松・佐賀”の狙い(2013/09/06)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130905/1051958/